2019年11月にDJIから発売されたMavic Mini(マビックミニ)。
優れた性能と機体の軽さから評判を呼び、ドローン初心者でも扱いやすいと話題の製品です。
空撮に興味がある人や、ドローンデビューを考えている人にはまず候補に入れてほしい同製品。
とはいえ、製品に関する疑問を持つ方も多くいると思います。
今回はそのMavic Miniを実際に購入して製品の情報を分かりやすく解説し、購入品の付属品や実際にドローンを飛ばしてみたレビューなども詳しくまとめました。
目次
Mavic Miniとは
Mavic Mini(マビックミニ)とは、DJIというドローン・カメラ・ロボットなどを製造している会社の製品です。
プロ用のドローンも製造しているということもあり、技術も高く信頼されています。
Mavic Mini機体スペック | |
重量 | 199g |
サイズ | 折りたたんだ状態:140×82×57 mm (L×W×H) 展開時:160×202×55 mm (L×W×H) 展開時(プロペラあり):245×290×55 mm (L×W×H) |
飛行時間 | 約18分 |
動作環境温度 | 0℃~ 40℃ |
静止画サイズ | 4:3:4000×3000 16:9: 4000×2250 |
動画解像度 | 2.7K:2720×1530 25/30 p FHD:1920×1080 25/30/50/60 p |
フォーマット | 静止画・JPEG 動画・MP4 |
バッテリー容量 | 1100 mAh |
価格 | 単体:46,200円 コンボ:59,400円 (※2020年3月現在店頭参考価格) |
Mavic Miniの最大の特徴はなんと言っても携帯性です。
重量はなんと199g!iPhone XR、iPhone11とほぼ変わらない重さとなっており、サイズも厚さを除いてはほぼ同サイズというコンパクト感です!
しかもこの重量は本体だけの重さではなく、「プロペラとバッテリーを含んだ数字」という部分も驚きです。
ポケットに入れて持ち歩けるほど小型なので、旅行先に持っていっても荷物になりにくいという点は高評価ですね。
Mavic Miniはプロ仕様ではなく趣味でドローンを操作する人向けです。
操作も専用アプリを使えば簡単に映画のワンシーンのようなアングルで撮影ができます。
「プロレベルの性能はいらないけど妥協はしたくない…」という方にはぴったりな製品と言えるでしょう!
ゆえにMavic Miniは人気商品となっており、品薄・入荷待ちになっているようです…。
Mavic Mini開封・付属品
実際に購入したMavic Miniを開封し、付属品の紹介と詳しい製品レビューをしていきます。
今回購入したのはMavic Miniフライモアコンボという商品で、通常のスタンダードセットには無い360度プロペラガードや予備バッテリー3個、キャリーバッグまでセットになったものになります。
フライモアコンボにはこのようなケースがついているので、機体や付属品をまとめて収納することができます。
入れる場所も決まっているので、雑に入れて中身同士が傷つけ合うこともありません。
機体自体がとても軽いので、ケースに入れて運んでもそこまで重く感じません。
機体を取り出してみると、そのコンパクトなボディと軽さに驚いてしまいます。
あまりにも軽量なので、ただ手に持つとオモチャのように感じてしまうほど。
どんなに軽い小さいと知識で知っていても、実際に手に取るとその凄さが分かりますね。
機体を広げるとプロペラが剥き出しなのが分かります。
このまま飛ばすこともできるのですが、壁などにぶつかってプロペラが欠けてしまうリスクもあるので付属のシ360°プロペラガードはつけておきましょう。
予備のプロペラがあるとはいえ、雑に扱うのはもったいないですからね。
▼360°プロペラガードを装着
プロペラガードもとても軽いので、装着しても重さはほぼ変わりません。
実際には50g前後増えて200g以上のドローンになってしまうのですが、取り外した199g状態で飛行ができれば航空法に該当しないのでそこは心配いりません。
プロペラガード自体も柔らかくできているので、ぶつかっても折れたり割れたりする心配はなさそうです。
▼ちなみにMavic Miniを広げた時の大きさはiPadPro(11インチ)と同じぐらいのサイズになります。
▼ドローンの裏面
裏面には電源ボタンとビジョンセンサーが付いています。
このセンサーはドローンが安定して飛行するには欠かせない部分ですが、Mavic Miniはそのセンサーがこれ1つだけなので、障害物がある場所での操縦は慎重に行った方が良いです。(※なるべく障害物のないところでドローンを扱いましょう)
▼カメラは正面に1つ
小さなレンズですが、12PMの写真と2.7Kカメラ・クアッドHD動画の撮影に対応しているため、十分きれいな映像を撮ることができます。
また、3軸ジンバルというものが搭載されているので、飛行中は常にカメラを安定させてくれます。
「飛行の振動で映像がブレブレになってしまう」という心配もありません。
故意にブレさせても大きな映像の乱れは無いという優秀さです!
▼ドローンの後ろ
カメラとは反対にあたる部分にはバッテリーをいれる所とmicro USB・microSD端子があります。
バッテリーにはしっかりとした蓋があるのですが、端子部分にはカバーがないので汚れや水には注意が必要です。
▼コントローラー(表面・裏面)
コントローラーには「電源ボタン」と「自動帰還ボタン」があります。
裏にはボタンなどの機能はありません。
▼広げると、操作に必要なスティックが収納されている
▼カチッと入れればOK
▼スマートフォン取り付け部分
コントローラーにはスマホを取り付ける必要があります。
市販されているスマートフォンはほぼ問題なく取り付けることができますが、厚さ8.5mm、長さ160mmを超えるものは挟めませんのでご注意を。
▼付属品(各種ケーブル・USBアダプター・説明書)
各種ケーブルはMicro USB ケーブル2本とMicro USB コネクター、USB Type-C コネクター、Lightning コネクターの計5本ついてきます。充電やデータ転送に使えるので、用途と機種に合わせて使い分けると良いでしょう。
他に、コンセントからの充電に使うUSBアダプターと日本語説明書も入っていました。
▼予備バッテリー3個
予備バッテリーはなんと3個付き!1個で約18分飛ばせることを考えると、約54分ぶんのバッテリーということになります。
バッテリーを充電するためのケースに入れて1個ずつ充電されていく仕様となっています。
ケースにはUSBとMicro-Bタイプのコネクタが挿さるようになっています。
Micro-Bの方で充電をして、USBの方は出力なのでモバイルバッテリーとして使うのも良いでしょう。
その横には電源ボタンがあります。ここを押すと充電が開始されます。
Mavic Miniを実際に飛ばしてみる
早速Mavic Miniを実際に飛ばしてみます。
まずは「DJI Fly」というMavic Mini専用アプリを操縦に使うスマートフォンにダウンロードします。
アプリをダウンロードしたら、コントローラーと付属のコネクターで繋げます。
そしてアプリを起動し、ドローンの電源を入れ、アクティベーションをすれば接続が完了!
ややこしい作業が必要ないため、簡単にドローンを飛ばす準備が整います。
操作モードの時、スマホの画面にはドローンのカメラで映している光景が映し出されます。
写真・動画モードの切り替えも簡単で、飛行保護で最大距離と高度もここで設定できます。
本当に誰でも飛ばせる?航空法について
ドローンを飛ばすときに気をつけなければいけないのが航空法。
航空法では、200g以上のドローンは全て規制の対象になります。
しかし、Mavic Miniは199g。200g以下のドローンには航空法は適用されません。
そのためどこでも誰でも自由にドローンを飛ばすことができる…と思われそうですが、そうではありません。
たとえ200g以下であっても、200以上のドローンと共通で設けられている別の法規則が存在します。
fa-check小型無人機等飛行禁止法
fa-check重要文化財保護法
fa-check道路交通法
fa-check電波法
fa-check公園条例
fa-checkプライバシー権や肖像権の侵害
fa-check個人情報保護法違反
上記はあくまでごく一部を抜粋したものになります。
航空法以外にもこのように法規則が存在しますし、地域によって制限されている場所も存在します。
ドローンを飛ばす際にはしっかりと飛ばしても大丈夫な場所か事前に確認することが重要です。
無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール-国土交通省HP
メリットを感じた部分
携帯性抜群
何度も言って申し訳ないですが、やはり携帯性は1番のメリットです!
持ち運びがしやすいと積極的にドローンを使用しようという気が湧きますし、何より荷物がコンパクトに収まるのがありがたい!
女性はもちろん、子供でも持てる大きさと軽さには満足です。
小型ドローンにもかかわらず画質◎
小型ドローンとなるとカメラの質がいまいちなイメージがありますが、実際に飛行・撮影すると風景もバッチリ綺麗に写ります。
もちろん本格的なプロ仕様の物と比べると劣る部分もありますが、趣味の一環であれば十分な映像が撮影可能。
撮影後は見返すのも楽しみになります!
操縦が比較的簡単
Mavic Miniはスマホでの操作になるので、ややこしいボタンやレバーが複数ついていないため操作が比較的簡単です。
最初から完璧な操作ができるほど簡単ではないため、多少慣れは必要ですよ!
それでも、通常のドローンと比べれば体に覚えさせるのに時間はかからないと思いました!
デメリットを感じた部分
障害物回避機能がついていない
Mavic Miniには障害物を回避するセンサーや機能がついていないため、操作を誤ると壁や物にドローンがそのままぶつかってしまいます。
一応付属品にプロペラカバーが付いているので、装着すればプロペラの破損の可能性は低くなるりますが、何度も強い衝撃を受けてしまうとこのカバーの耐久性も不安になります。
操作が慣れないうちは障害物のない開けた場所で練習するのが一番良いでしょう。
自動追尾機能がついていない
スマホ操作でドローンが自動で飛行するモードはあるものの、人物を追尾する機能はMavic Miniにありません。
そのため、ドローンで動く人物を撮影するには操作する人物が必須です。
また、セルフ撮影の場合は歩きながらの操作、または立ち止まって自動で飛行するドローンの近くに立ち止まっていないといけません。
風が強い場所では飛行困難?
一方で、軽量化に優れたドローンは強風に弱いのではないかという点が懸念されます。
しかし、冒頭のスペック表ではMavic Miniは風圧抵抗が8 m/s(スケール4)あるとの表記。
これは、枝が動いたり紙が舞う程度の風であれば特に問題なく飛行できるという数字になります。
しかし、やはり200g以下しかないので急な強い風には弱いです。
8 m/s(スケール4)という目安の数字もギリギリ安定して飛行できる風圧だと思うので、海や風通しの良い広場などの風の強い場所では飛行させることができません。
広い場所で飛行させるべきドローンなのに、風の通しやすい広場で安定させにくいのは少し悩ましいですね。
パノラマ撮影機能がついていない
Mavic Miniは静止画と動画の撮影のみ対応しているため、広範囲が撮影できるパノラマ機能は撮影できません。
パノラマ撮影をメインに使用することはないので個人的には無くても困らないのですが、ダイナミックな風景を残せないのは確かに少しもったいない気がするのでデメリットとして上げておきました。
Mavic Miniを買うべき人は?
詳しく製品について説明しましたが、ではMavic Miniを買うべき人はどのような人か。
ここまででもお話ししましたが、Mavic Miniは携帯性に優れ、航空法対象外なので比較的気軽にドローンを楽しめます。
そのため、初めてドローンを購入する人やYoutubeなどの動画撮影で使用したい人にはぴったりだと思います。
逆に、本格的なドローンを求める人には物足りなさを感じつかもしれません。
軽量でここまで性能が搭載されているのはすごいことなのですが、本格性を求めるならプロ仕様のドローンを検討した方が良いでしょう。
Mavic Miniの評判
やはりその軽さを評価すると同時に、劣らないスペックに驚く人が多いようですね。
また、Mavic Miniがドローンデビューである方が多くいる印象を受けましたし、
逆に今までに別のドローンを所持している方でも画質や性能を評価している声がありました。
実際にMavic Miniで撮影された画像を掲載している投稿も拝見でき、そのクオリティはまるでドラマや映画のワンシーンのような仕上がり。
ドローン操縦や撮影のプロでなくてもこのように映像をおさめることができるので、ついつい空撮しに外出する頻度が多くなってしまいそうですね。
Mavic Miniレビューまとめ
Mavic Miniは初心者からドローン経験者まで幅広く評価する声が多く見受けられました。
コントローラーやスマホ上の操作ボタンも多くないですし、設定した飛行保護内で動いてくれるので安心感もありますよね。
旅行先に持っていって思い出に残る1枚を撮るのもいいですが、Mavic Miniがあればちょっとした散歩でさえもオシャレな1シーンになってしまうこと間違いなしです!
また、Mavic Miniを購入すると、特典でDJI保険(ドローン保険)がついてきます。
#MavicMini 買った人に良さげな保険あった。
— 龍 lilea (@lileaLab) January 8, 2020
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ドローンを人にぶつけて怪我をさせてしまったり、車などに当たって損傷させてしまうなどの事故を起こしても損害賠償や訴訟費用を保険金で支払えるものになります。
対人賠償なら一億、対物賠償なら5000万円まで保険金で支払えます。
万が一事故を起こしてしまうと多額の損害賠償金が発生する可能性もありますので、ドローンを飛ばす際は必ず加入しましょう。
登録して1年間は無償でこの保険を受けることができるので、入って損はしませんよ!
安全とルールをしっかり守って、ドローン飛行・空撮を楽しみましょう!